2009年1月25日日曜日

神楽坂の手仕事

久しぶりの一人の東京の夜、日仏学院の落ちこぼれ時代からの友達であるCちゃんを神楽坂へ呼び出します。Cちゃんを待つ間、手仕事の器の店 La Ronde d'Argileを久しぶりに覗きに。 今日は器との出会いは無かったけれども、いくつかの布製品を購入。 このお店は雰囲気のある女性がお一人でやっているようですが、いつも器を引き立てるお花の生け方に惚れ惚れしてしまいます。この日は畳のこあがりには艶や かな蝋梅、窓辺には色っぽい香りの木蓮の大きい枝、ガラス棚の上には器と色を合わせた渋い赤のシキミアに、八重咲きのグリーンのトルコ桔梗、ユーカリ、紫 のヒアシンスをあわせて。古い呉服屋さんだったという建物と、手仕事の作品と、お店の女性の雰囲気とぴったりとあっています。つなげているのはセンス、と いうことでしょうか。この建物は隣の評判の小料理屋と共に、秋には取り壊され、マンションになってしまうのだとか。神楽坂の素敵な裏道がまた一つなくなっ てしまうのですね。数ヶ月で完成する、ありきたりのマンションと一つしかないこの裏道。止められないものなのでしょうか。

C ちゃんとは、これまた手仕事が気持ちいいお蕎麦やさん、蕎楽亭で待ち合わせます。こちらはワイン仲間のWさんのご紹介で通うようになったお店で、酒豪のW さんらしく蕎麦屋で一杯、という大人のお店です。日本酒にからすみ、湯葉刺、季節のてんぷら、出汁巻卵や鴨焼き等などを頂いて、締めはホットおろし蕎麦で す。お腹のなかまでポッカポカになります。こちらのお蕎麦は、本当に私好みで、細さ、色合い、トッピング、お出汁、量、どれをとっても文句のつけようがあ りません。
そして、Cちゃんとはワインバーにハシゴしたのでした。。。
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2009年1月22日木曜日

おやつに甘いもの

職業柄、自分で作ったお菓子を試食する機会が多いので、外で買ってきたお菓子を家で食べる事はあまりないのですが、それでも「どうしても甘いものを一口食べたい」なんていうことがあります。
先日病み上がりで、お菓子を作る気力もなく、「甘いもの。。」と思いながら車を運転していたら、茂原の駅近くに雰囲気のある看板を掲げているナカヤさんを発見。なにやらおいしいものが食べられそうな予感に車を止めると、女性が窓辺でたい焼きを焼いています。おもわず「2個ください!」と言ってしまいました。
たい焼きは予想たがわず、周りがカリッとところどころ焦げていて、つぶあんがぎっしりとつまっていて美味。餡のお味もよい具合です。何よりアツアツの出来立てをほおばるのが幸せです。
どちらかというとショーウィンドーにならんだ大量のケーキより、「私のために作られたんだ!」と感じられるレストランのスイーツが好きです。そして、こういう「目の前で焼かれたアツアツを」というのも好き。食はいつでも一期一会だから、というと大げさでしょうか。
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2009年1月21日水曜日

満を持してパーフェクション

数年前に代々木八幡のビストロで見かけて、憧れていたヴィンテージのパーフェクション。「古いストーブなんてメンテナンスが大変だ」という夫の反対を押し切って、探し回って手に入れたのは一昨年前の冬のこと。しかし、既に生産中止の芯を入手して交換しないと使えない状態で、あらゆるメカに弱い店主は数時間の格闘の末、挫折。それ見たことか、の夫の冷たい視線を浴びたのでした。
今年、大寒の寒さに耐えかねて再度挑戦し、苦節3時間で芯交換に成功!見事に着火いたしました。初めから仕組みがわかっていれば30分で済んだことでしたが、こんなことも田舎暮らしの経験の一つといえるでしょうか。一人、成長した自分をほめてあげたい、という大げさな気分に浸りました。
着火したパーフェクション、大きなランタンのように明るく輝いています。
KUSA.喫茶さんでも宮崎駿氏のアニメーションに出てきそうなレトロなストーブが使われていますね。お店の雰囲気に溶け込んで、かつ、暖かい。ヴィンテージストーブならではだと思います。
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2009年1月9日金曜日

海を見ながら九十九里の海の幸


週末の九十九里での食事は、贔屓のお魚屋さんで旬のお魚を買って、地元の野菜と、ワインをあわせて、ということがほとんどですが、家事や雑事で一杯になってしまった日には、余裕を取り戻すために外にごはんを食べに行きます。
時間が許せば、片貝のいさりび食堂に車を走らせて、新鮮な鰯のお刺身と本貝の焼き蛤を楽しみます。焼き蛤は他にも人気店がありますが、こちらはその都度清潔な焼き網を出してくれるので、些細なことながら心意気が感じられて嬉しいのです。
夫は鰯鮨に船方汁をあわせて注文するのがお気に入り。私はその時の気分で、おにぎりか焼きおにぎりを単品で注文して、海藻がたっぷり入った団子汁をあわせるのが最近の定番です。海の家のような懐かしい雰囲気と、一望できる片貝の美しい砂浜が気分をリラックスさせてくれます。

この冬のチーズのたのしみ

チーズ、好きですか?お好みは?
私は少し前までは、ピノノワールにエポワスが一番のお気に入りでしたが、良いエポワスとの出会いが稀なのと、白ワインの奥深さに興味が移るにつれて、エポワスのようなウォッシュタイプのチーズを手に取る機会は減ってきました。
最近はブルーとシェーブルを選ぶことが多いようです。ブルーは赤ワインにももちろん合わせますが、冬の暖かい部屋で、蜂蜜をかけて甘口の白ワインとあわせたり、洋梨とサラダ仕立てにしていただくのが今の気分です。熟成が進んだら、辛口の白ワインでチーズソースを作ってポテトやりんごを和えてアツアツを頂くのも美味ですね。
それにしても私のチーズの先生であるM子さんがお土産に持ってきてくれたブルー・ド・バスク、おいしかったなぁ!
シェーブルはヴーヴレ好きなら当然のこと。フレッシュなタイプの酸味も好きですし、ハードタイプのほっこりとした食感も楽しいものです。生やドライのフルーツ、コンフィチュールとあわせてデザートのように頂いたりもします。周囲の灰と真っ白の中身のコントラストは九十九里の冬の海にもピッタリだと思うのです。

真冬の海

新年早々の風邪で、1月8日から10日はカフェを臨時休業させていただきました。寒い中ご来店いただいたお客様には大変ご迷惑をおかけしました。今週から通常営業ですが、16日、17日は数年続けている和菓子と最近始めた煎茶道の新年の催しがあり、お休みさせていただきます。申し訳ありません。

寒い冬も、風が穏やかな日には海辺の散歩が楽しみです。カフェに近い白子の砂浜は古所と剃金ですが、いづれもグレーの砂浜が長く続く美しい浜辺です。モコモコに着膨れして浜辺を歩いているとポカポカしてきて、冬でも汗ばむようです。何より人が少なく、水が澄んでいるので、美しい海辺を独占できます。強風の翌日は貝拾いにも熱が入ります。小高くなった砂浜で、海を見ながら水筒に入れたコーヒーを飲んで一休み。時間につれて変化する海の色を楽しみます。冬こそ海、と思う今日この頃です。

2009年1月8日木曜日

2009年1月臨時休業のお知らせ

店主の急病により1月8日から10日まで臨時休業とさせていただきます。新年早々ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。

2009年1月6日火曜日

生ハムとスパークリングワインで祝う新年

みなさま、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

カフェ フューシャの新年は4日のスパークリングワイン&生ハム企画でオープンしました。
スパークリングはドイツのリースリングのゼクト、メキシコのカヴァ(というと語弊がありますが、ビン内2次発酵方式の意です)、フランスのクレマン・ド・ボルドーの3種をご用意しました。
個人的には3つ目のカベルネ・ソービニヨンで作られたクレマン・ド・ボルドーが生ハムに好相性でお勧め。スパークリングワインも色々な種類を一度に楽しむとその香味や泡立ちの違いがはっきりわかって面白いものです。

スパークリングワイン中心のメニューでしたので、お菓子は金柑のタルトと花びら餅のみ。タルトが早々に品切れとなりご迷惑をおかけしました。

花びら餅は味噌餡というと敬遠されるお客様が多いのですが、自家製の花びら餅はたっぷりとした求肥と新春しか発売されない西京味噌で作られた味噌餡が絶妙にマッチした、それはそれは上品な味わいなのです。
宮中で新年に行われる「歯固めの儀式」で作られる、「菱はなびら」というお菓子が、裏千家の初釜に用いられることとなり、現在の「花びら餅」となったとか。由緒正しいお菓子です。白い求肥から透ける桃色、半透明の牛蒡の蜜煮、と姿も愛らしいこのお菓子。もっと皆さんに親しまれるものになるといいなぁと思い、1月中は作り続けたいと思っています。

2009年1月のお休み

あけましておめでとうございます。白子の小さなカフェも1周年を迎えました。今後ともよろしくお願いいたします。
1月は8日から通常営業いたします。(木、金、土曜日の12時から18時半)
お休みは16日(金)、17日(土)にいただきます。どうぞよろしくお願いいたします。