2009年2月26日木曜日

ワインの友とフランスワイン

ワインスクール時代の同窓会と称して、久しぶりに恵比寿のワインスクールのバーに集いました。今回はワインは持ち寄りで、先生の作ってくれたお料理を頂きます。持ち寄ったのは偶然にも全てフランスワイン。気が合いますねぇ。クレマン・ド・ブルゴーニュで乾杯してから、白ワインから始めましょうか。
酒豪で白ワイン好きのWさんが選んだのはコンドリュー2002、ピエール・ベネティエール。コンドリューは北ローヌで、ヴィオニエ種100%で作られる高級白ワインです。煌く金色のワインはドライでありながら、高貴な花の香りと、ウイスキーのような芳しい樽の香りがします。それが目立つことなく、時間の経過と共に様々に変化していきます。皆しばしうっとり。。。 味わいの複雑さも、只者ではありません。ピエール・ベネティエールという生産者は小規模で取材も受けないそうですが、ラベルからもそんなナチュラルな姿勢が読み取れ、好感が持てます。
お次は赤ワイン。日本料理の先生で大好きなTさんが選んだのは、お気に入りのピノ・ノワールから、フェヴレのジュブレ・シャンベルタン1er cru、クロ・デ・イサール。モノポールです。ピノの可愛らしい香りと、華やかさ、1er cruの重厚さがあります。フェヴレはコート・ド・ニュイの大規模ドメーヌ。エチケットも品があって豪華ですね。ブルゴーニュピノらしさが安心して味わえます。とはいえ、野暮ったさのないスマートな味わい。モノポールを飲むのは初めての私。気分も上がります!
そして最後は私が持ち寄った白甘ワイン、ルメール・フルニエのレ・バール2003。ヴーヴレの幻の醸造家、ニコラ・ルナールのものです。タルトタタンのよ うな甘い香りで、シュナンブランの底力を見せつけてくれます。ナチュラルな味わいながら、舌の上で転がすように飲める、濃密なデザートワインです。コースの最後にデザートかチーズで迷った時は、デザートワインでチーズが正解ですね。とても優雅な気分になれます。
気の置けないワイン仲間と、グラスに残った金色の液体に、いつまでも香りの余韻を楽しむ夜でした。
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2009年2月19日木曜日

庭の檸檬

我が家の庭には2本の檸檬の木があります。初夏には肉厚な白い花を咲かせて、それはそれはよい香りを漂わせていましたが、結実したのは1個だけ。細い枝の先端についた実が大きくなるにつれ、いつかはポトリと落ちてしまうのでは、と思っていましたが、無事に黄色く色づきました。完熟になるまで待って、レモンタルトかサワーレモンケーキかレモンピールにいたしましょう。
最近メニューにお出しして、女性の方に人気のあるサワーレモンケーキですが、これはもともと六本木の大好きなフレンチレストランで、最後のコーヒーの時に出てくるとても酸っぱい、しっとりしたレモンケーキを再現したものです。レストランでフルコースでデザートまで食べて、お茶やコーヒーでくつろいでいるとプチフールが出てくることがありますが、お腹が一杯でもこの酸味の効いたレモンケーキはパクパク食べられるから不思議です。レストランでは、プチフールなのでちょっぴりしか食べられないのがいつも心残りで、自分で再現してみました。コーヒーとも、紅茶とも相性が良く、チョコレートやコーヒーのアイスクリームを添えて大人のデザートに仕立てられます。これからも改良を重ねていくレシピですが、庭の無農薬の完熟レモンで作れたら、それはとても心に残るレモンケーキになるでしょう。
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2009年2月のお休み

2月は第三週金曜日 20日にお休みをいただきます。それ以外は木曜日から土曜日まで、12時から18時半まで営業しております。

2009年2月15日日曜日

白子の桜が咲きました

今年も白子の濃いピンク色の桜が咲きました。河津桜として有名な種類でしょうか。つい数日前までは枝先の蕾がほころんでいただけでしたが、ここ数日の異常な暖かさで満開となっています。町でも小さく「白子桜祭り」なるものをやっているようで、白子の旅館街はいつもに比べて人通りが多くなっているようです。
私の桜の原風景はやはり白に近い淡いピンクのソメイヨシノですが、本来ならまだまだ寒い2月に春を待ちわびて眺める濃いピンクの桜も良いものです。
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2009年2月13日金曜日

2009年のニクの日に


2月9日は我が家のアニバーサリーなので、ワインが頂ける美味しいレストランに連れて行ってもらいます。そして、ニクの日と称してお肉を頂くのが常です。
今年は麻布台のオーグルマンにお邪魔しました。ここは以前にもお友達と伺ったことのあるお店ですが、お友達イチのグルメなM子さんから「いつもオーグルマンではランプ肉のステーキを食べる」と聞いてから、ずうっとこちらのランプ肉を食べたい!と前を通る度にメニューをしげしげと眺めていたのです。そして、昨年の秋に那須牛のランプ肉をバーベキューで頂いて、国産牛のランプ肉のジューシーさに開眼して以来、その思いは益々高まっていたのでした。
アミューズはリエットとブランダードにムール貝を乗せて。お祝いのシャンパンと一緒にいただきます。前菜は私は寒鯖のマリネに帆立をあわせて。これでもか、という分量です。鯖はアブサンや蜂蜜でマリネしているそうで、シャブリのグラスワインとも好相性です。夫はスープ・ド・ポワッソンに煮穴子やお野菜、ニョッキが乗ったものを頂きます。グラスワインは勝沼の甲州。ワインとの相性はイマイチでしたが、コクのあるスープがお腹を温めてくれて癒される味です。ブルターニュ地方に旅した時にチーズをかけて頂いたのを思い出します。焼いたニョッキの懐かしいような食感は初めての体験です。
さて、お待ちかねのおニク。私は迷わずランプ肉のステーキ。夫は頬肉の赤ワイン煮。ニクの日にふさわしい選択です。分厚いステーキはジューシーで、酸味の効いたソースで頂きます。相当な量なので、さすがの私も休み休み頂いて、ものすごい満足感。夫の頬肉はフォークでほろっと崩れる柔らかさで、赤ワインをボトル半分使うというソースは甘ったるさのない、酸味が心地よい仕上がりです。後味がすっきりしているので、こちらも相当な量ですが頂けてしまうのです。ワインはフィリップ・シャルロパン・パリゾのブルゴーニュ・ルージュ2006年。若いピノらしい可愛い香りながら、おニクに負けない骨格もあるワインでした。おニクの後はチーズ、デザート、プチフールに中国茶とフルコースを完食いたしました!
今年も仲良くニクの日を祝えたことに感謝しつつ、来年もランプ肉が食べたいと思うのでした。

2009年2月5日木曜日

バレンタインのチョコレートメニュー

2月12日から14日はバレンタインデーに因んで、チョコレートを使ったお菓子をご用意しようと今から張り切っております。
定番の、ご注文をいただいてから焼き上げるフォンダンショコラも、洋酒を効かせたアイスクリームを添えて大人っぽくお出しします。お酒もお好きな方でしたら、これにブランデーを合わせて召し上がってみてはいかがでしょうか。
また、赤ワインを隠し味に入れたトリュフショコラや、自家製レモンピールとグランマニエがたっぷり振られた大人のブラウニー、そして生姜を忍ばせたタルト・オ・ショコラなど、大人だからこそ楽しめるチョコレートスイーツを日替わりでご用意する予定です。あわせるお飲み物は、もちろんKUSA.喫茶さんでブレンドしていただいているオリジナルブレンドコーヒー、エピス・ノワールがぴったりです。紅茶をお好みの方は、カカオが香るロンネフェルトのアイリッシュ・モルトや、クスミのアナスタシアなどがお勧めです。

海の上を散歩

晴れた日の引き潮の砂浜は、砂の上に薄く張った海水に冬の空が映って鏡のようになっています。その上を長靴で歩けば、まるで海の上を散歩しているようです。
剃金海岸はまだ美しい砂浜が残っているほうですが、周辺の海岸はだいぶ侵食が進み、このような風景も楽しめなくなってきたそうです。温暖化や埋め立てによる潮の変化が原因なのでしょうか。侵食は10年単位で目に見えて起こっているとカフェのお客様が寂しそうにおっしゃっていました。美しい砂浜が徐々に消えてゆくのです。
風のない晴れた日にはだいぶ暖かく感じられるようになりました。砂丘に座ってしばし海を眺めています。
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