2009年10月20日火曜日

2009年秋 長野 トロイメライへ

昨年9月にワイン用ブドウの収穫ボランティアに参加したことはご報告しましたが、その時のランチ@ブドウ畑でとっても楽しそうな集団がいました。おいしいお弁当とワインを持ってワイワイ。白馬のオーベルジュ、トロイメライに関係する方々だったのですが、隣にいた私達もそのおすそ分けを頂いて、ワインを酌み交わしてとても贅沢な時間を過ごしました。こんな気のいい人達が働くトロイメライってどんなところだろう、と興味をそそられて、来年は絶対トロイメライに行くぞ!と心に誓ったのでした。
そして今年、念願かなってトロイメライに1泊することができました。
こちらのオーベルジュ、ブルゴーニュ中心に揃えたワインと本場の食材を使ったフレンチで評判です。旅をすると地元のお料理や素材を楽しむことが多いのですが、木立に佇む建物(オーナーの設計だそう!)はそれだけで別世界で、こういう旅もありだなぁと思います。レストランと違ってフレンチを楽しんでそのままベッドに直行!というのがオーベルジュの嬉しいところです。
10皿構成の秋のメニューをヴォーヌ・ロマネと一緒に楽しみました。なかでも4皿ある前菜がとても素敵で「小布施栗の渋皮煮とフォアグラのムース ブリオッシュ添え」や「フランス産セップ茸入りカボチャのフランと秋トリュフのクリーム」が心に残りました。フォアグラテリーヌと無花果やプルーンなどのフルーツをあわせたり、フォアグラのポアレをブリオッシュに載せたものを頂いたことがありましたが、この組み合わせは初めて。栗とミルキーなムース、軽い食感のブリオッシュが三位一体となった一皿でした。秋の香りがたっぷりのフランは、しっかりしたお味のトリュフのクリームでワインが進む濃厚な一皿になっていて、夫婦で「おかわり!」と言いたいほどでした。
もう一つのグランドメニューにあった活けオマール海老がとても美味しそうだったので、次回トライすることとしましょう。
翌朝、お庭の涼しい空気の中いただくカフェオレとヴィエノワズリも最高です。フランス空輸のクロワッサン生地はホロホロとしていて、初めて行ったパリで、ジェラール・ミュロのカウンターで出来立てを頬張ったクロワッサンを彷彿させた、といっても過言ではありません。
そして、お料理以外に特筆すべきは、スタッフの方々のホスピタリティです。皆さん良い距離感でプロフェッショナルな仕事をしてくださいます。宿泊前の伝言がきちんと伝わっていたり、スタッフが変わっても連携がされていたり等々、本当に行き届いていて、当たり前のようでいてこういうサービスを受けたのは久しぶりだなぁと思わずにはいられません。昨年トロイメライに興味を持ったきっかけが「人」だった所以がこんなところにも現れているのでしょう。
素敵なバースペースでオーナーのブルゴーニュワインへの熱い想いを伺いながら、夢を形に、だからトロイメライなのかぁと良い気分に酔っ払いまして、ベッドに直行!したのは深夜だったのでした。
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