2011年11月24日木曜日

2011年12月のお休み


早いもので、2011年も最後のひと月となりました。楽しんでまいりましょう。

12月は24日まで営業いたします。
第3週は16日(金)にお休みをいただき、代わりに14日(水)に営業いたします。
それ以外は木曜日から土曜日まで12時から18時(L.O.)で営業しております。

お食事はご予約のみ承っております。仕入れの都合上2日前までにメールかお電話でご連絡ください。よろしくお願いいたします。

photo:美しい巡礼の街の想い出

2011年11月5日土曜日

2011 ボージョレ・ヌーボー解禁を祝って


今年もボージョレ・ヌーボー解禁日が近づいてきました。カフェ・フューシャでは、11月17日から19日までボージョレ・ヌーボー解禁を祝ってグラスワインをセットにしたお食事のご予約を承っております。今年はランチとディナーに分けた完全予約制とさせていただきます。

11/17・18 ランチ 12:00-15:00 / ディナー 17:30-21:00(L.O.20:00)
11/19 ランチ 12:00-15:00 (15:00以降は喫茶営業)

お食事は前菜、主菜、ボージョレ・ヌーボー1杯、デザート のセットで1800円となります。
(運転手の方はワインをソフトドリンクに変更が可能です。ご予約の際にお知らせください)

ボージョレ・ヌーボーは可愛らしい味わいのタイプから、フィルタをかけないこだわりのタイプまでご用意します。生産者にこだわる方には、セットとは別注文となりますが、今は亡きマルセル・ラピエール、フィリップ・パカレ、フレデリック・コサール、ルロワなどの有名どころの生産者のヌーボーも日替わりでご用意しており、グラスでご注文いただけます。限定ですのでお早めにどうぞ。

通常のグラスワインはもちろんのこと、自然なワインを中心にボトルワインもご用意しておりますので、ご予約の際にお好みやご予算をお知らせください。ワインのお供にデザートをチーズに変更することも可能です。この時期限定のモンドールも楽しみですね。セットのお食事のほか、追加の注文が可能な前菜もご用意する予定です。
忙しい日常を忘れて、たっぷり2時間、3時間お食事を楽しんでみてはいかがでしょうか?ゆっくり居心地のよいひと時を味わっていただけたらと思っております。

お問い合わせ、ご予約のご連絡をお待ちしております。

2011年11月2日水曜日

サフランの1年


アトリエ・フューシャに夷隅市のR工房さんから藁つとサフランが届きました。

サフランは美しい色と香り、そして高価なスパイスとしてお馴染みです。その球根を5つ、美しい藁つとに編みこんだものが藁つとサフランです。お部屋の中で球根と花を楽しみながら、さらにスパイスを収穫しようという欲張りなものですが、その形は自然と人の手の技が融合してできた完成された美しさで、是非みなさんにご覧頂きたい品です。

R工房さんに伺ったサフランの1年です。

-花を待つ-
サフランの球根はそれ自体、ピンクがかったシルバーの美しいものです。それを水もやらずにおいておきます。10月後半から11月、寒くなると花が咲き始めます。紫色に濃い橙色のめしべが鮮やかな上品で美しい花です。花の香りも芳しく、めしべとはまた違った香りがします。室内が暖かすぎるとなかなか咲きませんので、やや涼しい場所に置くと早く花が咲くでしょう。

-花のお手入れ-
スパイスとして良いサフランを採取したい方は1つ目の花が咲いたら摘み取ると、2つ目の花が良い状態で咲くそうです。咲いた花をそのままにしておくと、せっかくのめしべが受粉して花粉で一杯になってしまいます。摘み取った際に花をチュッと吸うと美味しい蜜も味わえるとか。花を長く楽しみたい方も、花が萎れてきたら摘み取ってください。

-スパイスの採取-
スパイスとしてのサフランは露や雨に弱いため、室内での採取が賢明です。摘み取っためしべはペーパータオルなどに並べて挟み乾かします。贅沢に生のまま使うのも藁つとサフランの醍醐味でしょう。より優しい香りがするそうです。長期保存には乾燥剤をいれた瓶で。

-スパイスを楽しむ-
サフランは水溶性です。一つまみにお湯を注いで十分に色だししてから使います。サフランライス、パエリア、ブイヤベースなどなど。カフェ・フューシャでは今年の冬は久しぶりにスープ・ド・ポワソンを作ろうと意気込んでいます。もともと胃腸を整え、精神を鎮静させる効能を持つといわれるサフラン。サフランティーなど贅沢なものも楽しんでしまいましょう。とにかくケチケチ使わないことが美味しく、香りも楽しむ秘訣です。

-花のおわり-
年内には花が咲き終わるでしょう。10から15センチ間隔で土に埋めてあげましょう。高さは球根の倍が基本。あまり浅くないほうがよいそうです。

-球根と再会-
3月末から4月。地上の葉が枯れてきたら、埋めた場所がわからなくなる前に掘り起こしましょう。2年に1度は株分けをして増やすことができるそうです。掘り起こした球根は紙袋などにいれておいておきます。また10月に花芽が出てくるというから不思議です。もちろん花として楽しみたい方はそのまま植えておいても数年楽しめるでしょう。花芽を待つ間、猫を飼っている方は花芽が美味しいらしいので要注意です。


藁つとサフランとの出会いは3年程前。紫色の花に目がなく、ちょうどドバイ土産のサフランが切れたところだったこともあり即購入しました。そして今年、ご紹介で偶然巡り会うことができました。

「可愛がって置いてくれるところを探していた」とおっしゃるR工房の佐野夫妻。水も土もなく花を咲かせるサフランはとても丈夫な植物なようですが、花の時期、よい状態のサフランを収穫するにはやはり手をかけてあげることが必要なのです。
自然の美しさと美味しいものを愛する人の家で可愛がっていただけますように。

photo: 花を待つ、藁つとサフラン。アトリエ・フューシャにて