2011年12月21日水曜日

atelier fuchsia vol.2 「温める、温まる」 配布中です

アトリエ・フューシャの第2号が完成しました。今回は「温める、温まる」です。

第1号では「私のすきなパン」について語らせていただきましたが、今回は得意の食べ物は少し横に置いて、冬の時期に足元を温める効用から始まって、それにまつわる手仕事がもたらす「無心」の作用について熱く語っています。ご興味のある方、カフェ・フューシャの店内はもちろん、お近くで配布をお願いしているお店をご紹介しますのでご連絡ください。
また、クリスマスからヴァレンタイン、ホワイトデーまで、冬の季節に誰かを温める贈り物についても、美しい写真を散りばめてご紹介しています。すでにアトリエにて販売中でご好評を頂いています。
サタデー・オールド・ブックスのコラムも第2回目の連載で、ますます脂が乗ってきました。本好きの方、必見です。

第2号にあわせた企画展 「温める、温まる」展は1月19日より2月11日まで開催いたします。詳細は追ってご連絡いたします。

この号をご覧になった方と「無心」になる大事さについてお話する機会に恵まれました。手仕事での「無心」を知っている女性は「パソコンでは夢中になっていても、無心になっているのとは違う」とおっしゃいます。ある男性は「お遍路でもそういう瞬間があるんだよね。それを求めてあんな辛いことをするんだよね」とも。心を無にする瞬間が人を癒すということを、皆気づいて、求めているのだと感じます。

昔の生活では無心になる機会が生活や習慣の中に散りばめられていましたが、機械化や効率化により、その機会は減ってしまったと言えるでしょう。ですから、意識的にその機会を作るために、人は無宗教であってもお遍路や巡礼に出かけたりするわけです。ランナーズハイも同じ現象でしょうか。そして、それほど気合を入れずとも、同じ効用を短い時間に針と糸を持って過ごしたり、パンをこねたり、土いじりをしたりすることで得ることもできるわけです。

そんな身近な無心の時間を大切にしたい冬の季節です。

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