2009年12月16日水曜日

ピカピカの背黒鰯が揚っています

ここ九十九里では、寒さが増すこの時期、群青色と銀色に光る新鮮な背黒鰯が魚屋の店頭で樽に入って売られています。小さくても味が良い背黒鰯。キロ単位で買い求めて、せっせと下処理をします。
一番のおすすめは舌の上でとろけるようなマリネ。上質なオイルと塩と柑橘だけでシンプルに仕立てて、ヴェネチアあたりのお手頃なワインと合わせるといくらでも食べられそうです。ルッコラやオレンジ、金柑を散らしても複雑な味わいです。
小さい身を活かして、白ワインをたっぷりいれたオイルサーディンにするのもおいしいものです。素焼きの器でオイルごと焼いてピルピルにするとワインのお供にぴったりですし、丸のままサラダに仕立てて玄米パンや酸味のあるパンでクロスティーニしても、旨みが生きてさっぱりと頂けます。バルサミコ酢を効かせて、少しオイリーな白ワインないし軽い赤ワインを合わせてみてはどうでしょうか。
また、定番の保存食、アンチョビも背黒鰯で作ります。オイルサーディンもアンチョビも市販のものより塩を減らして作れるので鰯の味が生きた保存食になります。
こんなに重宝な背黒鰯ですから、下処理の手間が半端じゃないとわかっていても、見かけるとつい買ってしまうのです。
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