一番のおすすめは舌の上でとろけるようなマリネ。上質なオイルと塩と柑橘だけでシンプルに仕立てて、ヴェネチアあたりのお手頃なワインと合わせるといくらでも食べられそうです。ルッコラやオレンジ、金柑を散らしても複雑な味わいです。
小さい身を活かして、白ワインをたっぷりいれたオイルサーディンにするのもおいしいものです。素焼きの器でオイルごと焼いてピルピルにするとワインのお供にぴったりですし、丸のままサラダに仕立てて玄米パンや酸味のあるパンでクロスティーニしても、旨みが生きてさっぱりと頂けます。バルサミコ酢を効かせて、少しオイリーな白ワインないし軽い赤ワインを合わせてみてはどうでしょうか。
また、定番の保存食、アンチョビも背黒鰯で作ります。オイルサーディンもアンチョビも市販のものより塩を減らして作れるので鰯の味が生きた保存食になります。
こんなに重宝な背黒鰯ですから、下処理の手間が半端じゃないとわかっていても、見かけるとつい買ってしまうのです。
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