2008年8月15日金曜日

一つ星のフレンチへ。美しいテリーヌに迷う楽しさ



女酒豪友達のSさん、そのボーイフレンド、わが夫と代官山の一つ星フレンチへ行ってきました。こちらは、数々の美しいテリーヌをウリにしているお店です。ミシュラン東京が出て依頼、星付きのお店は予約が困難になっているといいますが、日曜日のランチはすんなり予約がとれました。こういうお店はディナーになるとワインを含めずに1万円近くの価格設定になってしまいますが、ランチだと気軽に行くことができます。
お店の方に「ミシュランの調査はどうでした?」と聞くと、最初は2回ほど日本人の方が一人で来て、その後外国の方(フランス人?)と、そして候補にあがっているとの電話連絡があったそうです。調査員の日本人の方は、その後も常連さんになっているとのことでした。
さて、楽しみだったテリーヌ。私はコンフィに目が無いので、ややスタンダードに、鴨のコンフィとジャガイモのテリーヌ。夫はサーモンのミキュイと野菜のテリーヌ(写真)。Sさんは季節の鱧!のテリーヌ、彼は野菜のテリーヌ。それぞれモザイクのような美しさです。テリーヌは保存食のイメージですが、こちらのお店のテリーヌはフレッシュな野菜を多く使っているので、日持ちがしないものが多いそう。となると、この店でしか食べられない、という点では私の選択は誤りだったかしら。。。テリーヌ型にあえて限定することで、おなじみの食材でも驚きがあります。プレゼンテーションを変えることで新鮮に感じるというのは、カフェでデザートをお出しする時にも考えを巡らせることです。
ワインは1本目は軽やかなテリーヌにあわせて、プイィ・フュメ。6000円程度のお手頃のものでしたが、ハーブの香りが、前菜によく合います。2本目はお魚、お肉にもあわせられる軽めの赤を、ということでお店のお勧めのミシェル・グロのオートコートドニュイ。こちらも同じ程度のお値段でしたが、ピノノワールのかわいらしい香りの中に、ブルゴーニュの奥行きを感じるおいしいワインでした。
と、ワインの印象ばかりになってしまいましたが、総合的な感想としては、テリーヌに始まり、テリーヌに終わる、といった感があります。また、ラ・ブランシュやボンシュマンで目先の変わった、大胆なテリーヌを経験済みという点も影響しているかもしれません。
夫曰く、「一つ星って、二つでも三つでもないっていう意味なんじゃないの」とのこと。。。ただ、お店の立地や佇まいはよい感じですので、好みの問題なのだろうと思います。私は残念ながら「至福!」の瞬間には達しませんでしたが、女性同士などで様々にオーダーして楽しむのによいお店だと思いました。

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